『花粉症・アレルギーを自分で治す70の知恵』ブックレビュー アトピー改善のヒントが満載
ステロイドに頼らないアトピー治療法を多数紹介
今日はアトピー関連本の紹介です。
『花粉症・アレルギーを自分で治す70の知恵』(主婦の友社)
2017年2月に刊行された新しい本です。
アレルギーが引き起こす諸症状、花粉症、アトピー、ぜんそくなどに効果があると言われる生活習慣や民間療法が多数掲載されています。
オールカラーで写真がふんだんに使われており、とても読みやすいですよ。
監修は水嶋クリニック院長・水嶋丈雄とあります。長野県にあるクリニックですが、ホームページを見ると東洋医学の色が強い病院みたいですね。
現代医学に加えて鍼灸医学、さらに、食事療法、漢方薬、気功療法なども取り入れて自然治癒力を高める医療方針をとっているとのこと。
そのため本書でも漢方薬の解説には1章が割いてありますが、ステロイド剤に関して触れてるのはわずか1行だけ。
タイトルに「自分で治す」とあるとおり、ステロイドに頼らずに自らの回復力・免疫力でアトピーを克服したいと考えているかたにピッタリで、本書からなにかヒントが見つかるかもしれません。
僕もなにか画期的なアトピー治療法があればと、興味と期待を持ってページを開きました。
本書の内容について
冒頭は、アレルギーはどうして起こるのか、その予防と改善の方法についての説明です。
腸内環境をよくすること、ストレスを軽減すること、睡眠時間を十分とることなどアレルギー症状軽減のための基本的な対策が語られます。
すでに知ってることばかりですが、間違ったことは書いてありません。
次章より、アトピー改善のための様々な健康法が、具体的に紹介されていきます。
最初はアレルギーの諸症状に効く食材とその調理法。
れんこんやたまねぎ、にんにくなどを使った料理のレシピがカラー写真入りで掲載されており、すっと頭に入ってきます。実際作ってみるのに助かりますね。
ただ、あまり美味しそうなメニューがないのが残念ですけど。
でも、「はちみつしょうが」はよさそうですね。文字どおりはちみつにしょうがを漬けただけなんですが、しょうがには抗アレルギー作用があり、アトピーの症状を和らげるのだそうです。
また冷えが解消されて免疫力がアップするうえ、はちみつに含まれるグルコン酸が腸内の善玉菌を増やしてくれるなど、いいことずくめです。
炭酸で割って飲んでもいいし、サラダなどに使っていいし用途は多そう。さっそくしょうがとはちみつを買ってきて、うちでも作ってみました。
適当なビンにしょうがとはちみつを放り込んでおくだけなのでとても簡単です。
また、ビンを用意したりしょうがを切ったりするのが面倒くさいという方には、よさげな商品が市販されてるので、こちらをご利用ください。
はちみつとしょうが以外には何も入ってない製品でとても安心です。「しょうがのはちみつ漬け」っていう商品はたくさんあるんですけど、ブドウ糖果糖液糖とか変な添加物がバンバン入ってるものが多いんですよね。
その点、この商品は信頼できます。
混ぜもののない純粋はちみつって普通に買ってもけっこう高価だし、しょうがを漬けたりする手間を考えたら出来合いのやつを買うのもいいかもしれませんね。
手作り化粧水の作り方も掲載
次の章では、アトピーやアレルギーに効く手作り化粧水が紹介してあります。
そもそも化粧水を自分で作るという考えがありませんでしたが、適切な材料を組み合わせれば気軽にできちゃうものなんですね。
むしろ変な添加物が入ってないぶん安心して使えるのだとか。
というわけで、バラ、よもぎ、シルクなどいろいろな材料を元に作られた化粧水が載ってますが、惜しいことに効果・効能の違いがいまいちよくわかりません。
それに原材料を準備するのが結構たいへんそう…。バラの花を100グラム用意しろって言われてもね…。
でも化粧水って買うと何千円もするやつもあるので、自分で作ったほうがたしかに安上がりかもしれません。
興味のある方はぜひどうぞ。
まとめ
それから本書の後半では、アトピーに効果的な指圧法やマッサージの解説があり、最後に代表的な漢方薬が紹介してあります。
漢方薬に関しては本当に軽くなぞるだけなので、これではあまり参考にならないでしょう。
とにかくアレルギーの解消法が70コも載ってるんだから、効果があるものもきっといくつかはあるはずです。
ここに書かれている改善法を全部を実践する必要なんてありません。
こうしなければならない、これはしちゃいけないという押しつけはしてない本です。
時どきパラパラとめくって、自分に合いそうな療法だけをとりあえずやってみる。
そんな使い方がいいのではないでしょうか。