大人アトピーの治し方ブログ

中年男が全身に出たひどい湿疹・蕁麻疹と格闘する様子を綴ります

『江部康二の糖質制限革命』ブックレビュー~アトピーにも効果がある糖質制限の入門書

糖質制限に関する幅広い知識が得られる

『江部康二の糖質制限革命-医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト』(東洋経済新報社刊行)という本を読みました。

最近、健康面からもダイエット面からもたいへん注目されている糖質制限。
僕自身ここ数か月間糖質制限食を実践し体重が10kgほど落ちたので、そのダイエット効果は身をもって知っています。
また体調もすこぶるよく、集中力も上がり仕事も遊びも充実しています。

そこまではよかったんですが、そろそろ止まるだろうと思ってた体重下落が一向に収まらず、健康を心配するまでになってしまいました。
元々聞きかじった程度の知識で糖質制限を始めてしまったので、ここらでちゃんとした知識を身に着けておこうとこの本を手に取った次第であります。

2017年の4月に刊行された新しい本で、amazonのレビューでも高い評価を得てます。

著者の江部康二氏は糖尿病の治療と研究に長年携わってきた医師。4000人を超える糖尿病患者の治療を通じて糖質制限食を確立しました。日本における糖質制限食の第一人者と言えるかたです。

読んでみたら糖質制限が健康増進に大いに役立つことがあらためてわかりましたので、紹介したいと思います。

糖質制限とは?

さて、そもそも糖質制限とは何ぞや?というかたはまずこちらの記事をお読みください。


そんなの読むの面倒くさいよとおっしゃるかたのために一言で説明しますと、糖質制限とは健康促進のために米・麦などの炭水化物や砂糖などの糖分を摂らないようにする食事療法のことです。

糖分を摂らないのですから当然ダイエット効果があり、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも役立ちます。

しかも本書によれば、アルツハイマーやガンのリスクも軽減するという研究結果も出ているのだとか。
糖質制限はまさにいいことずくめですね。

糖質を摂らないことがなぜ健康に繋がるのかというと、そもそも人類は約700万年の間、狩猟採集生活で糖質の少ない食事に適合して生きてきました。

それが1万年前に穀物の栽培が始まり摂取カロリーの6割が糖質という食生活に激変。これでは体の調子が悪くなるのも無理はありません。
過剰に摂取した糖分は血圧や血糖値の上昇をもたらし、糖尿病をはじめとする様々な生活習慣病を引き起こします。
糖質制限食はむしろ、人間本来の食習慣に近いものなのです。

でも、ここでひとつ疑問がわきますよね。炭水化物といえばタンパク質、脂質と並ぶ三大栄養素のひとつ。
確か学校でそう習いました。人間の生命維持や身体活動などに欠かせないエネルギー源を絶って本当に大丈夫なの?

その問いに江部医師は「糖質を減らすと病気になると思い込んでいる人がいますが、これは科学的な知識不足からくる完全な誤解です」と断言しています。

糖質は人体にとって必須栄養素ではありません。
(中略)
ブドウ糖は食事で糖質をとらなくても、たんぱく質や脂質を食べていれば充分な量が確保できるのです。
(中略)
「食事で摂取すべき糖質の必要最小量はゼロ」
世界中の栄養学者にとってこれが常識であり、糖質が減ると病気になるという心配はまったくありません。

『江部康二の糖質制限革命』(東洋経済新報社)p122

このように本書は、糖質制限食を実践することのメリットを栄養学、予防医学、また経済学の見地から詳しく解説してくれます。素人にもよくわかるように平易な文章で書かれてますので、糖質制限の入門書としては最適の一冊と言えるでしょう。

なお、皆さんが気になる「糖質制限とアトピーの関係性」についてですが、触れてある箇所もあるにはあるのですが、分量としてはごくわずかです。
まあ、江部医師はアトピーに関しては専門外ですから仕方がないですね。
それでも以下のような考察は、大いに傾聴に値すると思います。

糖質が少ない生活だと全身の血流、代謝がよくなり、自然治癒力が高まり、免疫調整力も高まる。だからアレルギー性疾患に効果がある。
(中略)
免疫が絡んでいるアレルギーなどの病気について、原因を単純に断言はできませんが、少なくともインスリンの過剰分泌が悪影響を及ぼしている可能性は高いです。
糖質の多すぎる現代の食事は人体の負担になっており、様々なアレルギー疾患を悪化させていると思わざるを得ないのです。

『江部康二の糖質制限革命』(東洋経済新報社)p62-63

インスリンが分泌される原因となる甘いお菓子やケーキを食べるのはやっぱりよくないってことですよね。

糖分の摂取は極力控えるようにしてますが、今後も続けようと思いました。

正しい糖質制限のやり方がわかる

元々は糖尿病治療のために提唱された糖質制限食。本書によると、目指すところにより3段階のやり方があるそうです。

1 スーパー糖質制限    3食とも主食をとらない
2 スタンダード糖質制限  3食のうち1食だけ主食をとる
3 プチ糖質制限      3食のうち1食(夕食)だけ主食をとらない

軽いダイエットが目的の人はプチ糖質制限でも十分です。
僕は1日に1食だけご飯を食べるようにしてるので、2のスタンダード糖質制限を実践してることになりますね。
それでも体重が減り続けたのは、脂質とタンパク質の摂取が十分でなかったからです。

こういう場合はアーモンドやクルミなどのナッツ類、またはアボカド・りんごなどの果物を摂るといいのだそうです。さらにオリーブオイルを積極的に利用するのも効果的とのことなので、さっそく毎日の食事に取り入れさせていただきます。

てな具合に実際に糖質制限食を始める際の細かいノウハウも伝授してくれます。
本書の後半では糖質制限に関する疑問が一問一答形式で解説してあり、こちらも内容がたいへんわかりやすくてグッド。
糖質制限に関心がある方は入門書としてご一読をおすすめします。
手っ取り早く最新の知見に触れることができますよ。

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