大人アトピーの治し方ブログ

中年男が全身に出たひどい湿疹・蕁麻疹と格闘する様子を綴ります

小麦は最悪の食べ物?グルテンフリーでアトピーが治る!

2017/07/14

小麦アレルギー以外の人も小麦は避けたほうがいい


我が国における三大アレルゲンといえば、牛乳、卵、そして小麦です。
それだけアレルギー反応が起こりやすいということは、やっぱりアトピーの人は小麦も避けたほうがいいのでしょうか?

近頃は、小麦製品を控える食事法「グルテンフリー」という言葉もよく耳にしますよね。僕は知識も興味も全くなかったものですから、「炭水化物抜きダイエット」の延長みたいなものかと思ってました。

しかし今回よくよく調べてみたら、小麦はシャレにならないくらいヤバいやつでした!

僕はパンはあまり好きではありませんが、ピザやお好み焼きは大好きだし、ラーメンやうどんなどの麺類はほぼ毎日食べていました。
それに何といってもビールですね。これまでの人生で通算1万リットル近く飲んだことでしょう。
米よりも麦からできたものを多くとってきたことは間違いありません。

こういう生活をしている人は、のちのち重大な事態を招くことになるそうですよ。
今回は小麦の危険性について学びたいと思います。

グルテン不耐性とは?

小麦に含まれる「グルテン」が、身体に様々な症状を引き起こすのが「グルテン不耐性(過敏症)」です。
小麦製品を敬遠している人たちは、このグルテンを体に入れないようにしてるんですね。

グルテンフリーという言葉を一躍広めたのが、テニスプレイヤーのジョコビッチ選手です。

世界的にベストセラーとなった『ジョコビッチの生まれ変わる食事』(三五館)。こちらの本、僕も読ませていただきました。


タイトルに「食事」とついてますが、食に触れてるのは全体の半分くらいで、あとは勝つための思考法やトレーニング理論なんかが書かれています。
テニス世界王者の体験談なので面白く読みすすめることができて、かつグルテンフリーについての知識がすっと頭に入るのでおすすめです。

グルテンとは?

では、グルテンとはいったいなんでしょうか?

小麦・大麦・ライ麦などに含まれるタンパク質の一種がグルテンです。
水に溶かした小麦粉をこねたとき、ネバネバするのはグルテンのはたらきによるものです。
パンや粉ものなどの食品はもとより、しょうゆや化粧品のトロミを出すのに使われたりもするので、あらゆるものの中にまぎれ込んでいます。
グルテンを消化・分解できず様々なアレルギー症状を起こしてしまうことを、グルテン不耐性と呼んでいます。

小麦アレルギーとグルテン不耐性の違い

ここでひとつ疑問が。子どもに多い「小麦アレルギー」と「グルテン不耐性」の違いってなんでしょうね?

小麦アレルギー

アレルゲンとなるのは小麦粉に含まれるタンパク質です。
おもな症状は下痢や腹痛、せきや息苦しさ、皮膚のかゆみや湿疹、蕁麻疹など。
「即時型アレルギー」と「遅延型アレルギー」がありますが、多くは比較的はやくに症状があらわれます。
時には、アナフィラキシーショックにより血圧低下や意識障害を引きおこすこともあります。

グルテン不耐性

グルテンにふくまれるグリアジンという成分に、免疫機能が過敏に反応しておこります。
症状は、頭がボーっとする、疲労感、めまい、関節のいたみ、湿疹など。
小麦アレルギーにくらべて、おそく症状が現れます。
突然アナフィラキシー状態になるわけではないため、原因不明の不調として見過ごしている人が多いのも特徴です。

セリアック病

グルテンに対し免疫機能が過剰に反応し、小腸の上皮組織を攻撃してしまうのがセリアック病です。
その結果、小腸の内壁が傷ついて腹痛・下痢・便秘がおきたり、小腸の栄養吸収の役目をになう絨毛が萎縮し、栄養吸収障害が生じたりします。
その他、顔面蒼白、貧血、筋肉の痙攣、頭痛、関節痛、骨粗鬆症などの症状があらわれることも。
ジョコビッチもこれに当てはまり、著書では試合中に症状が出た時の様子が生々しく綴られています。
欧米では、1970年代からセリアック病の患者数が急激に増え始め、現在は約1000万人に達すると言われてるそうです。

主食である小麦が体に悪いわけは?

それにしても不思議ですよね。
日本人ならともかく、欧米人ははるか昔から小麦を主食にしてきたのに、なぜ今になってグルテンで病気になる人が増えたのでしょうか?

実は現代の小麦は、品種改良を繰り返してできた全く新しい小麦なのです。

現代の交配や遺伝子組み換えの技術ゆえに、平均的なアメリカ人が1年に消費する小麦約60キログラムには、かつて新石器時代の祖先たちが口にしていた野生のヒトツブコムギとの、遺伝的、構造的、科学的な類似点はほとんど見られない。
『「いつものパン」があなたを殺す』(三笠書房) p.18

1960年代に、有毒化学物質や放射線を使って突然変異させた「モダンウィート」と呼ばれる小麦が現れました。
これにより、小麦を大量に生産できるようになった反面、グルテンやその他の酵素、タンパク質の変化などが人体に悪い影響を与えるようになったんです。

日本はそういう小麦を大量に輸入してるわけですが、その際にカビが生えないよう殺菌剤や防かび剤、防腐剤がガンガン使用されているんだとか。
なんか小麦を食べる気がなくなってきますよね。

小麦が身体に及ぼす悪影響

小麦の害は他にもあります。代表的なものをみていきましょう。

血糖値を急激に上げる

私は、グルテンフリーの食事をすべての人々に勧めることができる。たとえグルテン不耐性でなくとも、小麦によってもたらされるインシュリンの急激な分泌が体にいいはずがないのだ。
『ジョコビッチの生まれ変わる食事』 p.107

小麦に含まれるアミロペクチンAという糖質は、血糖値を急激に上げるはたらきがあります。

血糖値の突然の上昇を感知した体は、血糖値を下げるためにインスリンを大量に分泌します。
インスリンは炎症の原因となる悪性エイコサノイドの産生を促すため、結果的にアトピーが悪化しちゃうわけです。

またよく知られるように、血糖値が高い状態が続くと、すい臓のインスリン分泌力が低下し糖尿病につながります。

そういえば県別の糖尿病による死亡率で、香川県が常にワースト上位にランクされているんですよね。
香川県のうどん消費量は全国平均の2倍強。香川の人はジョコビッチの言葉に耳を傾けるべきでしょう。

リーキーガット症候群

グルテンは「リーキーガット症候群」を引き起こします。
リーキーガットとは、いわば「腸壁に穴が空いた状態」のこと。

腸に穴が空いてると聞くと驚かれると思いますが、腸壁を網のようなものと考えていただくとイメージしやすいでしょう。
グルテンはこの網目を広げる悪さをします。
そして、この穴から分子の大きい腸内細菌、未消化の食物、毒素などが血液の中へと漏れ出して、食物アレルギー、消化器疾患、ビタミン・ミネラルなどの欠乏症、湿疹・アトピー性皮膚炎など様々な症状を引き起こします。

僕自身は小麦製品を食べて体調が悪化したという記憶はありませんが、このリーキーガット症候群には当てはまってるかもしれないですね。なにしろ日本人の70%がこの症状を抱えていると言われてるくらいですから。

治療・予防のためには、まずは小麦・大麦・ライ麦といった穀物の摂取を避けることが一番。
ただしアルコールやカフェインの摂取、寝不足・運動不足、食品添加物の過剰摂取、偏った食事などが原因となることもあるので、腸内環境の改善を総合的にやってくしかないですね。

小麦には強い中毒性、依存性がある

なんと小麦には、砂糖やアルコールと同じような強い依存性があるそうです。

グルテンは胃で分解され、血液脳関門を通過できるポリペプチド混合物となる。いったんそれが脳に入り込むと、脳のオピオイド受容体と結合し、感覚的な恍惚状態を生み出す。これは、アヘン剤が結合し、意図に満足を与える効果を生み出すのと同じしくみだ。
『「いつものパン」があなたを殺す』(三笠書房)p.98


パンやドーナツが食べたくてたまらなくなるのは、脳にはたらきかける強力な麻薬的物質(エクソルフィン)のせいだったのです!

製品内のグルテン量が多いほどリピーターが増えるんですから、そりゃ食品メーカーはどんどん小麦を使うわけです。

酒やたばこに依存性があることは誰でも知ってますが、小麦にこうした性質があることがほとんど知られていません。だから余計にタチが悪い。

コロンビア大学の研究によると、小麦の摂取をやめることにより、太り過ぎだった被験者の半数以上が1年以内に平均で12キロの減量に成功したそうです。
グルテンフリーダイエットは確かに効くんですね。

脳にも影響を与える

小麦やグルテンの害はこれだけにとどまらず、脳にも悪影響を与えます。

グルテン不耐性は炎症性分子の産生を増大させ、大脳や小脳の神経系組織を損傷させます。
その結果、頭痛、うつ病、統合失調症、ADHD、てんかん、性欲減退、認知症など実に様々な症状を引き起こすというのです。

認知症やアルツハイマー病は長い年月をかけて現れる症状ですが、すぐに反応が出ることもあります。

先ごろ話題になった『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』(ダイヤモンド社)という本でも、パンを食べると怒りっぽくなったり頭がぼんやりしたりするので、小麦は食べないほうがいいと指摘されています。

最近の若者はキレやすいと言われますが、パンやお好み焼きばかり食べてると、落ち着きがなくてつねにイライラした子どもになるのかもしれませんね。

話はそれますが、この『シリコンバレー式…』という本も、先に上げた『「いつものパン」が…』も両書ともに「グルテンを含む炭水化物は極力減らして、良質の脂肪をとることが何より肝心」というのが大きなテーマになっています。

良質の脂肪とは牧草で育てた赤身肉のこと。欧米人向けの健康本だから日本人に合うとは限らないけど、「脂肪は太らないからもっととれ!」という主張は斬新で面白かったです。
アトピーが治ったらぜひやってみたいな、と思うメソッドがいくつもありました。

グルテンフリーに挑戦してみる?

ここまで小麦が体に悪いことを見せつけられるとアトピーだろうがなかろうが、ただちにグルテンフリーを実践したくなりますよね。

グルテンが含まれる小麦製品はほんと多岐にわたります。

パン、餃子、肉まん、ラーメン、パスタ、うどん、そうめん、天ぷら、カレーライス、シチュー、グラタン、ポタージュ、お好み焼き、たこ焼き、パンケーキ、ホットケーキ、ドーナツ、スコーン、マフィン、クッキー、ビール、発泡酒、ノンアルコールビール、各種ソース、ドレッシング、しょうゆ、各種食品添加物など

グルテンはあらゆる食品に含まれていて、摂取量ゼロにすることは現実的に無理です。
もちろん、完全にグルテンを取り除いた食品を通販等で取り寄せることは可能ですが、そんな金と労力は費やしたくないですもんね。

グルテン完全除去を意識しすぎてストレスになっては意味がないので、小麦が体によくないことを意識し、無理のない範囲で減らしていけばいいと思います。

グルテンフリーが浸透しているアメリカでは、グルテンはカットしてあるものの、そのぶん糖質を増量した食品で溢れかえっているのだとか。健康を考えたらこれでは意味がありませんね。

幸い日本には米があります。パンをご飯に変え、パスタやラーメンを十割そばにすることから始めましょう。
僕もあれだけ好きだったビール(発泡酒)と麺類をきっぱり断っています。

一度、糸こんにゃくがうどんの代わりになるかなと考え、麺つゆで食べてみたんですけど、これはおいしくなかったな…。
中華麺の代わりにはビーフンやフォーを使うのがいいですよ。

洋食文化に染まって、日本伝統の食事から離れすぎたことがアトピーやアレルギーの根本原因なのは間違いありません。
小麦はなるべく遠ざけてお米を食べるようにしましょう。

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