大人アトピーの治し方ブログ

中年男が全身に出たひどい湿疹・蕁麻疹と格闘する様子を綴ります

『腸内フローラ10の真実』ブックレビュー 腸内細菌の秘めた力に驚愕!

2017/09/15

腸内フローラの奥深さがわかる良書


大人アトピーを治すうえで絶対に必要なのが腸内環境の改善。
当サイトでも、ことあるごとに「腸内フローラ、腸内フローラ」と連呼しては、崇めたてまつっております。

腸内フローラ10の真実』(主婦と生活社)は、2015年2月に放映されたNHKスペシャル、「腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー」を書籍化したもので、100兆の細菌が織りなす腸内の生態系が、我々の体とどのように関わっているのか、わかりやすく解説してあります。

番組では取り上げきれなかった情報も収めてあり、読み応えは十分。アトピーと腸内環境の関係を勉強する目的で読んだのですが、思った以上に面白く考えるところも多かったので、みなさんにもぜひ読んでいただきたく、紹介することにしました。

扱ってる内容は最先端の難しそうな研究ですが、平易な文章でわかりやすく書かれているため、誰でも容易に理解できるはず。これを読むと、これからは腸内フローラを大切にしようという気になりますよ。

中には、これまで抱いていた人の体に対する概念が、大きく変わるような刺激的な話もあります。どんなことが書かれているか、サワリだけご紹介しますと…

・太りやすい体質、太りにくい体質というのは、腸内細菌で決まる

・人の性格を決めるのも腸内フローラ

・肌を若返らせる腸内細菌がいる?!

・禁煙して太るのは腸内フローラが改善されたから

・腸内の大便を移植することで病気が治る!

・日本人だけが持っている腸内細菌とは?

などなど信じがたいような内容が目白押しです。どうですか、読みたくなりませんか?

もちろんアトピーに直接関連する記述もあります。

近年、アレルギーと腸内細菌が関係することがわかってきました。
免疫細胞の一種、「制御性T細胞(Tレグ)」がアトピーの予防・治療に大きな役割を果たすのですが、そのTレグを増加させるのが大腸内で発生する「短鎖脂肪酸」。この生成に食物繊維と腸内細菌が大きく関わっているのだそうです。

このことはこちらの記事で説明してますので、よかったらご覧ください。

また、前回グルテンの害について書いた時に触れた「リーキーガット症候群」(漏れる腸)。腸からさまざまなものが血液中に漏れ出すことで、皮膚の炎症や糖尿病、それにガンなどを引き起こします。
低下した腸のバリア機能を復活させるのもまた、「短鎖脂肪酸」です。

腸内環境改善には、食物繊維と発酵食品をとることが大事と言われますが、科学的にも裏付けがあることがよくわかります。

腸内細菌は脳にも影響を与える

この本で驚いたのが、腸内フローラが精神にも関わっているってことですね。

「いやいやいや、いくら何でもそれはない!」と思われるかもしれませんが、強いストレスや不安を感じたときにお腹が痛くなったという経験は、たぶん皆さんにもあるでしょう。

これこそ、脳と腸がつながっている証拠です。

マウスでの実験では、腸内の細菌を増やすことで、ウツや自閉症が治り、記憶力がアップし、行動が前向きになるなどの効果がはっきり見て取れるんだとか。

後ろ向きの性格をなおしたいなら、心療内科や自己啓発セミナーなんかに通うより、腸内細菌を増やすことに専念したほうが手っ取り早いかもしれませんね。

腸内細菌が医療に革命を起こす?!

もちろん腸内フローラは我々の体調や健康も大きく左右します。
腸内環境の乱れは、アトピーや糖尿病、潰瘍性大腸炎、ガンなどの病気を引きおこします。

ということは逆に、腸内フローラにアプローチして細菌の状態を変えれば、病気を予防したり治したりできるかもしれないってことです。

現在、私たちはさまざまな化学物質を合成して薬を作っていますが、副作用を避けて通ることはできません。しかし、腸内フローラに働きかけ、細菌の力を借りて健康になる方法は、本来私たちの体に備わっている力を引き出すものであり、副作用が少ないのではないかと期待されています。
『腸内フローラ10の真実』(主婦と生活社)NHKスペシャル取材班著 p.115

いま世界中で、様々な病気に対し、腸内フローラから治療を試みる研究が行われているそうです。
海外では、腸内細菌を移植するために、健康な人の大便を、患者の腸に流し込む治療法まであるのだとか。
この「便微生物移植」は、偽膜性腸炎という病気の治療においては、すでに大きな成果を上げているといいます。

このような画期的な治療法が、いつかアトピーにも有効になればいいですよね。

まとめ

この本は、腸内フローラ研究の無限の可能性と明るい未来を示唆しつつ、腸内細菌に関する体系的な知識を教示してくれる良書です。

僕は現在、アトピーを治すために、まずは腸内環境をよくしようと様々な食事制限をしている最中ですが、その方向性が間違っていないことを確信させてくれました。

ぜひご一読を!

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